結局、身体は食べたものでできている②
改めて、何のために食べるのか…
歯が痛くなり、物が食べられなくなってしまう悲劇。たった一日でも凄いショックでしたが、
それがもし一生ってなってしまったら。
さっきの食事が人生最後の食事でした、ってなってしまった時、さっき食べたもの、さっきまで食べてきたものに後悔はないだろうか…自分だけでなく、子育て中の方は、子どもにもそんな状況が起こることがないとも限らない。
子どもにとって食べる事は、生きるため、成長するために重要な事
生まれたばかりの子どもは自分では食事ができない。だから、はじめは親が食事を与える。一人前になるまで。他の動物も同じ。と同時に、餌の獲得の仕方を教える。生きていく為に重要な事。
それが人間の子どもは、少し期間が長い。私も、社会人になっても、母にお弁当を作ってもらっていました。毎日、必ず入っていた少し甘めの卵焼き、それが、大変な幼稚園教諭時期を支えてくれた一品。
あとで知ったのですが、妹は甘くないのが好きなので、別々に作ってくれていたそう。本当に感謝。
ただ、私が育った世代と、今の世代は状況が変わっているので、今はコスパ、時短、手軽さ重視。良くないと思っていても、スーパー、冷凍食品、加工品に頼らざるを得ない状況。そもそも子育て世代が、ゆっくり子どもと向き合う、子どもの為に時間をかけてあげられない状況がおかしいと思いますが。
それでも、食べる事、食べる意味は今も昔も変わりません。
薬食同源
食べるもので身体は作られる。身体によい食材を日常的に食べて健康を保つ事は、病を薬で治す事と同じ事。大人も子どもも同じですが、成長が必要な子どもにとっての食べる事は、大人より重大だ事という事、頭の片隅に置いておいてほしいな、と思います。
超加工品のコスパ、時短、手軽さ、全て否定することは、できません…が、その中はリスクが潜んでいます。そのリスクを負うのは大人より子ども。
「いただきます」を繋ぐ
食べられることへのありがたさ、尊い命をいただく事、その食材に携わる人たちへの感謝の気持ちを表す言葉「いただきます」と手を合わせる事の意味。そして家庭の味。これから先も繋げてほしい
育った家庭環境、色々あると思います。私の母は料理もお菓子つくりも得意でした。祖母も料理が得意で、私も料理は好きです。母の手伝いをしながら、色々、料理の手順やいろはを教わっていたと思います。
結婚して家を出た時、自分で料理を作らないといけない状況になり、一通りできるようになっていたので、困った事にはならず、母には感謝です。
父は、台所に男は入るべからず、の人なので、料理は一切しません。が、遠い記憶の中で、母が何かの理由でいなかった時(喧嘩か?)父が唯一作ってくれた、ラーメン。すごく嬉しくて、美味しかったことを覚えています。
下手でも、まずくても、失敗しても良いと思っています。それが気持ちがこもっていれば、気持ちを込めて作ったことが伝われば。年齢にもよりますが、せっかく自分の為に作ってくれたのに、うまくできなくて悲しんでる、そんな悲しい気持ちがわかる優しい心が育つきっかけになるかもしれません。それはそれで、記憶に残る一品になります。
私には子どもはいませんが、お子様がいる方は、そんな家庭の味、家庭の料理、思い出の一品をたくさん残してあげてほしいと思います。それが、今後心の支えにつながります。
喫茶喫飯
お茶を飲むときは、お茶を飲むことに、ご飯を頂く時は、ご飯を頂くことに集中。
食事や料理をしている時の味や、香りは、脳の海馬を刺激するので、色々な思い出や、感情が湧き出てきたり、また、記憶に残りやすくなったりします。それを半減させる、ながら食べ。そんな感情や、思いも残らないただ食欲を満たす為だけの食事になっていませんか。
結局、身体は食べたものでできている
どんないいサプリ、いい精油、化粧品を使っていても、結局、体と心の質が良くなければ、何の意味もないと思っています。逆に、体と心の質が良ければ、サプリメントも精油も化粧品も効果を感じやすいのでは?
実体験で言えるのは、食事がしっかりしていれば、多少体調を崩しそうになっても、精油など普段使っているもので、乗り切れる。薬は歯の治療で飲んだ以外、この数年飲んでません。化粧品も顔はほぼ黒文字の化粧水のみ。
自分の肌や髪、筋肉、骨、血液、ホルモン、免疫となる細胞を作っているのは、自分が食べたものから自分の身体の中で作られています。
外から整える事も大事ですが、一番大事なのは土台。食べているものが加工品ばかりであれば、一品でも季節のお野菜、果物を取り入れてみる事から始めてみてください。
食事の質=体の質、心の質です。