香りは、心と体からのメッセージ――「景色」を調合する調律の時間

アロマトリートメントは、単にリラックスの時間、「いい香り」を身体に塗布する時間だと思っていません。 植物の力を借りて、ご自身でも気づいていない「心と体の本当の声」を聴きに行く、対話の時間だと考えています。

1. 「直感」が選ぶ香りの意味

Troneでは、その日の香りを皆さまの直感で選んでいただきます。 実は、惹かれる香りには必ず意味があります。

「なぜ、今日はこの香りが心地よく感じるのか?」 その背景をNARD JAPANインストラクターとしての知見から紐解いていくと、ご自身の今のコンディションや、心の奥底で求めているものが見えてくることがあります。

香りはリラックス、だけではありません。活性に役立つものもあれば、血のめぐりを整える、水(リンパ)の流れを促進させる、ウイルスや菌、真菌、寄生虫に役立つ働き、精油の瓶一つに、様々な香りの成分が複雑に組み合わさって構成されています。また、精油の働きを考える時、原料となる植物の現地の使われ方や歴史も関係していたりもします。

その背景も含めて、お客様が、なぜそれを選ばれたのかを考えます。

2. お体から伝わってくる「景色」

施術中、私は皆さまのお体から伝わってくる微細な反応を「景色」として感じ取ることがあります。

例えば、お客様が「もっと頑張りたい」と活性を助ける精油を選ばれたとしても、お体からは「静かな夜の海で、深く眠りたい」という休息のサインが届くことがあります。

頭(理想)で考えていることと、体(本質)が求めていること。 そのズレを香りで橋渡しし、本来の「純度」を取り戻していただくのが、私の役割だと思っています。

3. 日常へと繋ぐ「お守り」

施術が終わった後、ご希望の方にはその日使ったオイルの余りをお渡ししています。 さらに、私がお体から感じ取った景色に合わせて、今のあなたを一番に守ってくれる香りを小さなギフトとして添えることもあります。

サロンを出て、慌ただしい日常に戻っても、その香りを纏うたびにTroneでの「静かな時間」を思い出し、本来の自分に還れるように……。 そんな願いを込めて、お一人おひとりの物語を調合しています。

香りを直感で選ぶ=本来の自分を取り戻す

色々な情報が溢れている今、本当の自分を見失っている人も多いような気がしています。そうした方が楽、そんな環境もあるかもしれません。

私もかつてはそうでした。上司から周りが見えてない、気遣いが足りないと注意され、いくら頑張っても、言われたとおりにしても注意され(できていなかったのかも?)、どうしたらうまく合わせられるか、そもそも気遣いとは?と、その手の本もたくさん読みました。その頃は、自分らしさ、とは、真逆に過ごしていました。その結果、精神的に辛くなり体調を崩し、その職を辞めた。

あの時、上司の状況を考えると、年齢的なホルモンバランス、立場的なプレッシャー、抱えているもの、色々あったんだろうな、と思う。彼女のはけ口がどこかにあれば、自分らしさを取り戻せる場所があったら、私に向けられた言葉も変わっていたかもしれない。私も辞めずにすんでいたかもしれない。私も、同じような年齢になり、状況も辛さもわかるようになったから、しょうがないよね、と思えるけど、当時の私には耐えられなかった。向けられた方は、ダメージは大きいし、見えない傷が残る。こんな思いする人はいなくていい。子どもたちを教育する現場で、そんな大人の事情は関係ないし、カバーしあえればいい。子どもにとってどんな環境がいいのか、それぞれの先生の視点で考えていける環境の方が、よっぽどいい現場だと思う。

そんな経験があるからこそ、どんな職でも、人間関係、子育て、いろんな中でも『自分らしさ』『本来の自分』を見失わないでほしい。自分を見失うことで、心と体に行き違いが起き、体調を崩す。どんな考え方があっても間違いはない。(人の心身を傷つける行為、考えに関してはまた少し違う話)その人にとって、それが正解だと思うなら、正解だし、理由はなくても違うな、合わないな、と思ったら、それは間違いではなく、自分には合っていないだけ。それが直感=本来の自分。

Troneのお客様は、子どもと関わる職業から、医療に携わる方、IT系の方、にいろんな専門分野の職業の方がいて、どんなお仕事でも一人一人の力が、今の日本を支えています。中には世界でお仕事されてる方もいます。一人一人が自分らしくいることができれば、違う考え方に対しても、否定ではなく、受け止めることができれば、お互いの考え方を尊重しあえたら、もっと別のいい考えが生まれる。そういう未来に繋げていくための始まりの一つにTroneもなれたらと思っています。

世界はもっと複雑で、いろんな境界線、お互いに守っているものの価値感や考え方も違うから、戦いで解決する形をとるしかない、お互いがお互いを「間違っている!」と言い合っているけど…その犠牲になっているものが計り知れないものだということもわかりあえれば…。お互いのその国らしさを尊重しあって、全世界の人と自然を考えてくれる人が各国のリーダーになってくれる日が来ることを願う…