【薫習】

和ハーブミニ講座でいただいた、ハマナスのお花のハーブ茶。日本のローズヒップと言われているそうです。

くんじゅう

人は、置かれた環境によって左右されるもの。できるだけ尊敬できる人のそばにいること。

そろそろ衣替えの季節。

衣替えの時、衣に虫がつかないように、昔は着物と一緒にお香をタンスに入れていました。

半年間季節が廻り、次の衣替えの時、お香の香りは一緒に入れていた着物からも香っています。

今はムシューダや、吊り下げ式のものなど、バリエーションに富んでいて無香料タイプもありますが、昔は桐ダンスや、虫が寄り付きにくい木製のタンスなどで虫対策もしていました。時々ありませんか?あれ?タンスから出したてかな?みたいな香り。

しかし、本来着物自体は香りはついていません。着物に移った香り(移り香)が薫習の意味するところ。

人間関係も同じ

お香の様にやさしい香りのような人もいれば、そうではない人も。

人も香りと同じで、香りが移ります。いい人に囲まれいると、いい人に。そうではない人に囲まれているとそういう人に自然となってしまう。

どんなにいい人でも、絶対に引き込まれない、と思っていても、必ず引き込まれ仲間になってしまうもの。自分が成長したい時は、自分が尊敬できる人の側に身を置くこと。どんな行動をして、どんなことを話して、どんな風に人と接しているのか。

大人になれば、どんな人間になりたいか、尊敬できる人、目標にしたい人、いると思います。

もしいなければ、見つける事ができます。

ですが、これは子どもと周りの大人の関係でも当てはまること。

子どもは、親兄弟の発言、行動、振る舞いを、とてもよく見ています。そして、真似します。これも薫習。

子どもにとっては、身の回りの人達が移り香りになるのです。

大きくなるにつれて、色々な人間関係ができていきますが、生まれたときから一緒に過ごす人たちの移り香は、その子の土台を作ります。

自分の子ども、身の回りの子どもや関わる人たちにとって、大人として、人として、いい薫りを香らせていますか?

【薫習】

薫りから習う。人として尊敬できる人の側にいる、も大事ですが、その前に誰かにとっていい薫習となれるような大人でありたい…

未成年を狙った詐欺、犯罪、同じ大人として、本当に許せない。どうすることもできない自分が情けない。その子たちに、少しでも相談できる大人がいれば…。それは駄目、と止められる大人がいれば…。子どもがいる親をターゲットにした、耳を疑うような商品や情報…。子どもが子どもらしく過ごせる環境を整えてあげられる、大人が増えていってほしい…

参考&推薦図書

『穏やかに シンプルに 生きる』著 枡野俊明