アロマ担当、和ハーブを学ぶ

きっかけになったのは、母の実家、新潟県新発田市に住むおばあちゃんが作る笹団子がふとまた食べたくなったことから。

新潟と言ったら、笹団子。おばあちゃんも良く作って送ってくれていました。おばあちゃんの笹団子は、蓬が濃くて、あんこもぎっちり。本当においしかった。

それが、いつのころからか、「あれ、いつもと違うね」となり、そこから更に数年後、「実は、もう買ったやつ送ってる」とおばあちゃん。

おばあちゃんの笹団子は、笹、蓬を山から収穫してから、乾燥させて湯がいて、と本当に大変なんだそう。私はそんな苦労も知らず、美味しく食べていただけでした。

それが、去年、今更ながら、おばあちゃんの笹団子を私が引き継ぐことはできないだろうか、と思うようになりました。

そこから、各地に伝わる、郷土料理や、郷土料理には欠かせない植物、文化、伝統にとても興味がわき、人とその土地の植物、自然、環境とのつながりをもっと深く学びたい、そして、そのつながりを次の世代に繋げていかないといけないのでは、と思いました。

今の日本は、なんだか、大切なものを忘れているようで、色々なつながりが途絶えていってしまいそうな気がしてなりません。その中でも、守り抜こうと、とても頑張っている人たちが、もっとスポットが当たるようにしていかないといけないと思っています。

私はアロマで植物の持つ力、を学び、伝える仕事をしています。アロマ、と聞くと外国から来たものというイメージですが、日本にも古くから植物の香りを生活に取り入れてきた文化がちゃんとあります。

和ハーブと聞くと、日本のモノ?外国のハーブ?と思うかもしれませんが、日本で江戸時代以前から、使われてきた植物の事を和ハーブと定義しています。蓬も笹も柚子も黒文字もドクダミも和ハーブです。食にも薬にも使われてきました。

いまだに使われているものもあれば、今では雑草扱いされているものもあります。

色々な事が便利になりすぎて、本来のその土地や植物の知恵や使い方、文化や繋がりが、なくなろうとしています。それを再び、蘇らせる事が、環境にも、自然にも健康にも、子ども達が元気に過ごせる社会作りにつながるのでは

そのとっかかりとして、和ハーブ、そしておばあちゃんの笹団子。つながっていないようで、繋がっているようで、ですが。

子どもたちの為に、自然環境の為に、今後の日本の為に、少し壮大な私の夢の第一歩として、和ハーブを学んでいます。

Troneでも少しずつ、和ハーブを使ったワークショップや、魅力をお伝えをしていけたら、と思います。

日本の精油の材料は全て和ハーブ。色々、楽しい事ができそうです。お楽しみにしていてください。