今伝えたい禅語【諸法無我】

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全てのものはあらゆる関係性の上で成り立っている

という意味。

誰しも一人で成り立っている人は誰もいない、誰かの子どもで、孫で、親で、社員の日本の、世界の、地球の一員。

ごはんを食べる(お米の命をいただく)、これもお米の苗を育てる人、植えて育てる所から、私たちの口に入るまで、いろんな方々の苦労と努力で成り立っています。

飲食だけではなく、衣食住、自然、命あるもの全て。

当たりまえにある全てのものが、いろんな関係性の上で成り立っています。

【無我】は仏教でいうと、私はみんなの中で成り立つ、という意味だそうです

逆の意味が【自我】。全て私。私だけが良ければいい。私だけが幸せならいい、自分本位であること。

私は生きている=自我

私は生かされている=無我

自分のいい所を使って、世の中にどう還元していくか、自分がすることで、相手が幸せになり、それを感じてじぶんも幸せに感じる。これが無我の関係。

小さい子の自我の芽生えは発達段階での過程で大切な事。

いろんな経験を経て、いろんな関係性を知って、無我を知る。

誰かの幸せのために、自分は生かされている、相手も自分も幸せになる振る舞いができる大人が、子どもたちにもその振る舞いをしていく、その子どもが大人になってまたこどもの幸せを願って振る舞う…。

自分の気持ちよさの為に、誰かを傷つける、悪いとわかっていても、他の人もやってるし、と便乗してやってしまって、取り返しのつかない事になってしまって…後になって後悔して…。

ほんの少し、相手の幸せを考えてみる

それだけで世の中の悲しい出来事が減るのでは…、減ってほしい、と思う今日この頃です。

自分のいい所、見つけるのは簡単ではないかもしれませんが、そもそも自分では見えにくいもの。見つけられない時は、親や友達、身の回りの身近な人、いつも一緒にいる人、真剣に答えてくれる人に聞いてみると、意外な自分のいい所が見つかるかもしれません。

もし、通われているサロンなどあったら、そのスタッフの方でもいいかもしれません。

スタッフの方は、意外とお客様を見ています。私たちも、数回ご来店して下さっているお客様でしたら、素敵だな、を思うところお伝えできる自信はあります。

参考文献『あなたの牛を負いなさい』著 枡野俊明、松重豊

いい本です。私の好きな俳優、松重さんに、心を楽にするきっかけになった『穏やかにシンプルに生きる』の著者、桝野俊明さんの対話形式の本。学びがたくさん詰まっています。読みたい方は貸出します!